2008年10月19日 学習・研鑽

完成度の高い家

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Sp1000184_3 住宅の完成見学会に行って来ました。昨日、鈴木アトリエの鈴木さんから電話を頂き、「今、見学会に茅ヶ崎まで来ているんだけど、見ておいたほうがいい。」とのこと。本日、急遽予定を変更して、バイクを走らせ、拝見してきました。設計者はスピリッツオフィスの井上さんです。扉を開けた瞬間に、「あ~、これはすごい。」と感じるお家です。細かいディテールまで上手に収められていて、ついつい細かい部分を見ていたら、井上さんから「細かい部分は後からゆっくり見てください。木を見て森を見ずになっちゃいますよ。まずは空間を楽しんで。」とお言葉を頂き、まずは内部をゆっくり体験してきました。玄関に接して通り土間があり、その一部分にちょっとしたテーブルがあって、ご近所の方などと談笑できるスペースがあります。奥まった部分に上手に鏡が使われていて、奥行きを感じることが出来ます。通り土間奥に寝室があるのですが、併設するウォークインクローゼットと曖昧な障壁で区切られていて、玄関からの目線が区切られています。2階に上がるとリビングの吹き抜けとサンルームとの間にでて、リビングの空間を見上げ、足が止まります。造り付け家具が完璧とも思える関係で納まっていて、空間全体の完成度がかなり高いことが分かります。空間の構成だけでなく、サンルームの日よけや戸棚など、細部の細工も熟慮され仕上がっており、抜け目なしの仕上がりです。きっとこれを施工した方はかなり苦労されたことと思います。私もいつかこのような完成度の高い住宅を設計できるようにこれからも一層の精進をしていかなければと改めて感じました。



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