2011年5月20日 学習・研鑽

SAREXワークショップ

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昨日に引き続き、本日は住環境価値向上事業協同組合(SAREX)のワークショップです。まず蟹澤先生から「東日本大震災現地調査報告と施策方向及び工務店のありよう検討」についてお話を伺いました。陸前高田市での被害状況と仮設住宅の状況及び今後の復興への課題などのお話を伺いました。

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応急仮設住宅の作られ方の説明。いろいろな問題が潜在していることが分かります。

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引き続き宮坂建築事務所の宮坂さんより、「工務店住宅の現在と明日の姿」ということで、宮坂さんお馴染みのベンソンの建築論ベースでのお話です。今回はチャーチルの言葉から始まり、「家」のあり方について、お話を拝聴いたしました。

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引き続き、伊礼智設計室の伊礼さんから「空間の持つ力~空間としての標準化~」のお話です。京都の老舗旅館の俵屋での体験を実空間へのどのように表現して行ったかなど、具体的な手法を交えてのお話は大変興味深いものです。設計を志す者、いかに建築への豊かな経験が必要かが改めてわかりました。

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引き続きARU田口設計工房の田口さんから「地震体験住宅の点検とその留意点」についての講義です。茨城県下妻市での被災住宅の被災状況とその応急改修方法などについてお話を伺いました。一見問題ないように見える家も、度重なる余震を経て、かなり危険な状況に陥っている可能性があることが分かりました。今後の家造りに必要な情報です。

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最後に岩下さんと野辺さんから「地域活性化と応急住宅への提案と体制づくり」についてのディスカッションがありました。今行われている仮設住宅建設に伴い、岩下さんと野辺さんがちょうど同じことを考えていたそうです。仮設住宅は政治的な意味合いが大きく、本当に必要な対処が出来ていないこと、今後我々がこの経験をどのように活かしていくべきか、お話がありました。時間が足りなかったのが残念。

以上、SAREXの2日間でした。(疲れた~)



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