2011年12月8日 学習・研鑽

パッシブ住宅vsスマートハウス

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本日は「野池学校」を受講してきました。昨年から合計10回開催された講習を圧縮して本日4時間でのおさらい講習です。省エネ・エコ住宅を造るには欠かせない知識です。

省エネ・エコ住宅に関することだけでなく、家造り、経営にかかわる部分まで多岐に渡ってお話がありました。来年または再来年になるかわかりませんが予定されている消費税アップとその後の動きとして、工務店・設計事務所がどうやって生き残っていくのかの予測が語られました。生き残るには、「設計力」「施工力」「性能理解力」「コミュニケーション力」「時代への対応力」「情報発信力」「経営力」の7つの力をバランスして持ち合わせる必要があるとのこと。会社にそれらの力があるのかどうかの自己採点テストがありました。、「設計力」「施工力」「性能理解力」「コミュニケーション力」「時代への対応力」については、合格ラインを超えましたが、「情報発信力」「経営力」の二つは落第でした。自分の会社の弱点を改めて知ることができました。今後、この二つを強化していきます。

また今後の住宅の方向性として、「パッシブ系」の住宅と「スマートハウス」の二つがありますが、その違いの話がありました。スマートハウスはやはり大手ハウスメーカー主導で進むことが予測されていて、それに対して我々工務店や設計事務所はパッシブ系の家造りに特化することになりそう。パッシブ住宅に住む住まい手は、HEMS(ホームマネージメントシステム)を見ながら住まい手が自分で暮らし方を工夫する家なので、住まい手は暮らしの知恵、文化が発達し、災害時などにも賢く対応できるが、スマートハウスに住む人は、基本的には窓を閉じ、HEMSと連動して自動的に空調調整する家に住むことになり、言葉は悪いが「アホになる」とのお話。どう暮らすかは住まい手が考えていくことですが、我々も暮らし方の提案をきちんとしていかないといけないですね。



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