2012年6月27日 不具合・問題・調整
知らない人を屋根に載せてはいけません!
台風の後は、屋根の関係でいろいろとお電話をいただきます。OBのお客様から御連絡頂き、御親戚のお家の屋根を見て欲しいとのことでお伺いしてきました。近所で工事を行っているというリフォーム業者が突然訪問し、「お宅の屋根の雨押さえが剥がれかかっている。剥がれてしまうと雨漏りにつながるので、今なら無料で直してあげる。」という話をした、とのこと。変な業者を屋根に上げるよりは信頼できる人に見てもらったほうがよいとのお客様の御助言により、御連絡頂いた次第です。
スライダー(2段ハシゴ)を使って屋根に上ってみてみると、まったくをもって「異常なし」でした。そもそも道路から屋根の雨押さえは見えないし、もし見えたとしても剥がれるかどうかなんて、遠目で判断できないはず。その業者、怪しさ200%です。
その業者が残したメモ書きを頂いてきましたが、ひどい内容で、漢字の間違えも多いです。ご丁寧に説明の絵まで描かれていますが、御指摘の場所のことを「雨押え」とは普通は呼ばないです。建築のことを分かってない人なのでしょうか?こんな人たちがこの業界の評判を落としています。
皆さん、飛び込みの知らない業者を家に上げたり、屋根に上げたり、絶対にしないようにしてください。屋根に上げようものなら、健全なその「雨押え」とやら言っている部分を強引に剥がして、「お客さん大変です。棟がもっとひどいことになってます。直さないと雨漏りします。」なんてことを言うんでしょうね。
大事な家です。長く安心してお住まい頂くためにも、家のメンテナンスは、地域にしっかりと根ざして仕事をしている工務店に依頼をするようにしてください。飛び込み営業やチラシの格安業者だけはぜったいに駄目です。数年後忘れた頃に痛い目にあうことになります。
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