2016年3月8日 家づくりコラム
ホンモノの良さ
ホンモノの持つ良さを感じたことはありますでしょうか?
住宅に使われる材料は様々です。構造に使われる杉や桧であったり、床のフローリングであったり、壁の珪藻土であったり、机の天板であったり、階段の手摺や照明器具など本当にいろいろあります。
すべてのものに共通して言えることは、「ホンモノはやはりいい」ということです。残念ながら、家づくりに使われる材料の多くにニセモノが紛れています。特に建売住宅や量産ハウスメーカーが作る住宅はそのほとんどがニセモノで作られてしまっています。
ホンモノの材料は、経年によって味わいが深くなっていくものです。本革のカバンが持つ味わいとも似ているかと思います。家族が歳をとるのと同じように、一緒に材料も歳をとって味わいが出てきます。竣工時よりも5年10年経った家のほうがいい味がでていたりします。前述のニセモノ材料、つまり合板のフローリングや張り物の建具、ビニルクロスが年数が経過するとみすぼらしくなっていくことを考えるとまったくの正反対です。
お客様にお勧めしている照明器具の一つにルイスポールセンのPH5というペンダントライトがあります。これは50年以上前にデザインされた照明器具で、「対数螺旋」という計算されたカーブをもったセードと反射板で構成された照明器具でグレアという眩しさが抑えられた美しい照明器具です。器具内部を赤と紫色で塗られていて白熱灯の赤い色を補正して光が放たれる優れものなんです。全体に塗られたその塗装もマットで美しく、デンマーク製の細部までこだわった手作りの仕上がりは、見ていて飽きないものです。それだけ手間の掛かった製品なので、お値段9万円。それなりのお値段ですね。しかし皆から愛される器具だけあって、十数年使われた中古品がオークションで4~5万円で取引されています。十数年使ってもそれだけの価値があるって考えると、やはりホンモノを選びたくはなりませんか?
一生に一度(二度三度の方もいらっしゃいますが、、)の大きな買い物なので、是非、ホンモノにこだわっていただくことをお勧めします。
他の記事をみる