2017年3月16日 つぶやき(家づくり以外のこと)

安かろう悪かろうでは困ります

「格安一戸建て大手の物件に“欠陥住宅”が続出」というネットニュースをみました。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170315-00001761-bunshun-soci

「単価が安いため腕のいい大工が確保できずにトラブルが頻発」とありますが、「そりゃ、そうだろうな」というのが率直な感想です。

今回問題となっているローコストビルダーのような場合は、大工や他の業者さんに対して「一棟いくら」で指値で仕事依頼していることがほとんどです。その金額も普通では考えられない安い金額で発注していると聞きます。実際にローコストビルダーで仕事をしたことがある職人さんに話を聞くと、「こんな金額では出来ない」と言っても「いいからやれ」と言う指示となるとのこと。そうなると「手を抜いてでもやるしかない」となってしまうそうです。

「材料持ち」と言われるように材料発注も下請けに任せる場合には、材料をケチることもあると聞きました。となれば、今回のように見えないところで、「耐力面材の継ぎ接ぎ」なんてことが起こってもおかしくはないことでしょう。常識的には、「構造部分で手を抜く」なんてあってはならないことですが、現実としてあるようです。

家を建てるには大工のほかにも、鳶さん、左官屋さん、電気屋さん、水道屋さん、建具屋さん、などなどたくさんの職人さんの手が必要になります。理念を共有して、住まい手の立場になって家づくりを行ってくれる職人さんを集めるって本当に大変なことなんです。安い単価では、いい仕事はしてくれません。適正な価格での依頼がどうしても必要となります。

住宅は一生に一度の大きな買い物ですから、安かろう悪かろうでは困りますよね。



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