2020年4月16日 家づくりコラム

知識と意識

知人工務店さんのフェイスブックで紹介されていた写真です。データを頂いたのでご紹介。ご近所を歩いていて見かけたハウスメーカーの現場とのこと。断熱気密の施工方法についての知識がある人にとっては、一目見ただけで違和感を覚えてしまう状況です。「ベーパーバリアと呼ばれる防湿層の位置が逆」「天井裏に通気層が抜けてしまっている」「断熱材の厚さが基準に足りていない」など突っ込みどころが満載です。このままではとても寒いし、結露の心配もあるので、これを見かけた工務店の知人は、そこに居た大工さんに声をかけて間違いを指摘してあげたそうです。しかし大工さんからの回答は「断熱施工は別の大工がやったので関係無い」だったそうです。そこで後日現場監督さんにも教えてあげたら「下請けなので分からない。元請けに言ってほしい」とのこと。仕方がないので元請けにメールを入れたそうですが、返事が無いそうです。そして何も改善されないままサイディングと天井板が張られ、完成してしまったそうです。知識もなければ意識もない。家づくりの大勢がこんな感じです。悲しい現実です。



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