2020年6月11日 竣工後・メンテナンス・検査
知らない人を屋根に載せてはいけません!
<知らない人を屋根に載せてはいけません!>
私の友人のお家に「近所の屋根塗装の工事をしている」と言う業者の職人さんが突然訪ねて来て、「近くで屋根工事に入っていて、朝からの作業の騒音が酷かったようで、うるさくて申し訳ありませんでした。ところで話は別なんですが、お宅の屋根の板が風で外れかかってバタバタ言っているのが現場の屋根から見えたんです。もし良かったら屋根に上がって釘を打つだけの応急処置しましょうか?」と言ってきたとのこと。
費用について聞いたところ「屋根に上がって釘打つだけだから要りませんよ」とのことで、お願いしたとのことでした。
二階の屋根に届く梯子を掛け、スルスルと登って行って、ものの2〜3分で作業は終わり、写真を撮ってきてくれたそうです。
そこで見せられたスマフォの写真が上記の写真です。
「直しておきました。雨が降る前でよかったですね。」ということで、恩を売った形で本日のところはおしまいですが、この後に「何かがある」と思っていた方がよいです。
風でこのようなめくれ方(反り方)は絶対にしないです。釘が抜けた場合は風であおられて、棟板金の全体がめくれるはずです。
めくれた部分に埃が無く、きれいな状態ですので、「今めくりました」って感じです。
この写真を板金屋さんにも見てもらいましたが、「自然にこのようなめくれ方をすることはありえない」とのことでした。
人為的に釘を抜いて、棟板金を無理やりめくりあげているとのこと。
棟以外の部分に何か細工をしていっている可能性があります。
屋根のコロニアルをワザと割っていたり、樋を外したりと何かしらの雨漏りの原因を作っている可能性があります。
置いて行った名刺に後日に連絡をもらうための仕掛けです。
お友達は「善意でやってくれた」と思っているとのことなのですが、残念ながら営業行為です。しかも悪質です。板金協会も注意喚起しています。
http://www.kanabankin.jp/pc/_sub/bad.html
騙されたことにも気が付いていない被害者も多いとのことです。
健全な状態であった棟板金を無理やり人為的に剥がしています。
棟が自然に写真のようにめくれ上がることはあり得ないので、悪事を働いた決定的な証拠です。
一回なにかを許した後に次に断りにくいという人の善意を利用した営業活動です。
しなくてもよかった屋根工事を無理やり発生させて暴利をむさぼっていると思われます。
皆様、知らない人を屋根に載せては絶対にいけません。
以前にブログに同じようなことも書いていました。
https://www.asunaro-studio.com/blog/sekio/2012/06/2753/
皆様お気を付けください。
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