2021年11月17日 学習・研鑽
掬月亭
せっかく香川県を訪問したので以前から見たかった栗林公園の掬月亭を見てきました。
江戸時代の初期に建てられた、数寄屋造りの純和風建築で、建築関係者の間では「一度は見ておきたい」建物の一つとされている建築です。紅葉の時期で、素晴らしい景色も楽しめました。
池に突き出すように配置されています。
内部を拝観するには、お茶とお菓子の付いた入亭料を払う必要があります。まず座敷に座ってお茶とお饅頭をいただきます。
お茶の後に自由に拝観が出来ます。掬月一ノ間からの眺めです。この景色を見たくてやってきました。他の拝観者も居ない時間を見計らって撮影しました。空いててよかった。
開放的な窓からは庭園内の樹々の移り変わりが楽しめます。そこに観光和船もやってきました。絵になりますね。
内側の広間の天井は和紙張りです。
和紙張りの天井を見たところです。分かりにくいかもしれませんが、拡大して見てもらうと分かるのですが、和紙張りの特徴はこのように「重ね貼り」をしていることです。私もコストダウンの際の天井に時々使ったりしています。
掬月亭の開放的な開口部を可能としているのが、上記の雨戸の枠のディテールです。雨戸を端の2か所に引込が出来るように、角の部分も簡単に方向を変えることが出来るようになっています。このディテールは有名な数寄屋建築によく取り入れられているものです。
端っこにある雨戸を収納する戸袋です。何十枚も収納するのでかなり大きな戸袋です。
いろいろと勉強になりました。
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