2021年12月4日 材料・仕上・工法・設備

神奈川県産木材産地見学

全木協神奈川県協会主催の神奈川県産木材産地見学ツアーに参加してきました。

 

厚木市森林組合さんにお世話になりました。

 

これまでも栃木や和歌山などで伐倒作業は見てきましたが、神奈川県内では初めてです。バスで移動し、参加者皆で山道を歩きます。

 

山の中はとっても気持ちがよいです。深呼吸がしたくなります。

 

伐倒の様子の動画です。プロセッサなどの機械を使わず、チェーンソーで切れ目を入れて、クサビを打ち込むで倒す様子は迫力があります。

 

狙った方向にばっちり倒れています。

 

供給量が少なくなかなか手に入れにくい神奈川県産材ですが、やはりいいですね。

 

説明を皆で聞き入っています。

 

良い杉ですね。

 

続いて、神奈川県産材の木材供給で有名な市川屋さんの製材工場を見学させて頂きました。

 

良材がゴロゴロしていました。

 

乾燥窯。

 

あかね被害の事例を見せてもらいました。これはスギノアカネトラカミキリ虫というカミキリ虫によって、木の中で食害の痕が残ってしまったものです。 虫食いの痕が残ってしまうと製材としての価値は無くなってしまいます。今までは和歌山県など暖かい地域での被害でしたが、温暖化によってだんだんと北上してきており、最近は神奈川県でも被害が見られるようになってきたとのこと。虫自体は乾燥の過程で死滅してしまうので、構造体としてはまったく問題が無いのですが、製材としては流通出来ずにいるそうです。今後は神奈川県の工務店の仲間でこの材を積極的に活用していく活動をしていく予定です。

 

神奈川県産材は流通量が極端に少なく価格も割高になっており、手に入れるにはなかなか大変なのですが、地産地消が出来るように今後も活動を進めていきたいと思います。

 



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