2022年6月14日 学習・研鑽
ぼんたなのアトリエ
本日は神奈川大学鈴木研究室の調査にちゃっかり紛れ込ませてもらって、阿部勤先生ご設計の臼杵邸(現ぼんたなのアトリエ)を拝見させていただいてきました。
最近はカフェとして活用もされているそうですが、なかなか拝見することが出来ないお家です。
玄関から入るとこの迫力。
想像以上のダイナミックな空間でした。
4m幅の細長い住宅密集地の敷地で庭などの外部空間と連続させることは出来ない敷地条件で、建物の中央に上に向けてウチとソトをつなげる空間が生み出されていました。
2階に設けられた温室のようなガラスで囲われた空間は一見夏は暑そうに思えるのですが、半屋外になっていて、この空間を用いて日射制御と換気が行われており、1階部分の快適さをもたらす装置となっていました。
阿部先生からは『「囲いのある家はカッコいい」「囲うと覆う」「硬いと柔らかい」「コンクリートと木材」「四角いと丸い」どっちの選択肢があってもいいのではないか。多いほうが豊かになる。縁(エッジ)とは、関係性。ものを設計するのではなくて、関係性を設計することが大事。だからエッジが大切。開口部のエッジが大事。壁の厚さが意識されていないと本質が見えない。』など貴重なお話を拝聴することもできました。
鈴木研究室の学生さんが模型を作ってきていました。
阿部先生からは、当初図面と現場での変更点とその理由などのお話もお伺いすることができ、とても有益な時間でした。
ありがとうございました。
他の記事をみる