2024年6月11日 材料・仕上・工法・設備

木造住宅の耐震性能の劣化問題検討委員会

住環境価値向上事業協同組合(SAREX)の有志による委員会のキックオフミーティングが開催されました。
委員会の名前は「木造住宅の耐震性能の劣化問題検討委員会」。

山辺豊彦先生とwallstatの中川貴文先生に指導をお願いし、木造住宅に求められる構造性能についての実務的検討を行うことになりました。
能登半島では17年前に経験した震度6強の地震波によるダメージが残存した住居が多くあり、それが影響し今年の大地震を受けて倒壊等にいたったのではないか、と推察されています。
繰り返し地震による蓄積ダメージ問題は、耐震改修や、その他の耐震チェックにおいて必要なことは何かという課題を考える上で無視できない問題となっています。

そこでSAREXの有志メンバーにて「耐震性能とは何か、ストックと潜在的構造ダメージとは、工務店が担う家守りとは何か、データ・図面のワンストップ化」などについて検討していくことになったものです。
まずはメンバー各社のモデルプランにて、最新のwallstatに入力し、基準法レベルの稀に起こる地震や能登地震の波で変形角を出してみます。
そこで、壊れ具合を見てみて、壊れ方に応じて、補強を入れてみます。補強の有無それぞれで、再度基準法レベルの「稀に起こる地震」波で揺らしてみて、繰り返し地震での被害状況を見てみます。

他にも「構造用面材の変形角と破壊状況」や「各社から出ている制振装置の効果」も検討する予定です。



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