2024年6月25日 コミュニティ・つながり

KKB(工務店による工務店のための勉強会)「10周年記念合宿」

24日(月)、25日(火)の二日間「KKB(工務店による工務店のための勉強会)」の「10周年記念合宿」が開催されました。

今回は全国から42名の工務店経営者が集結しました。
ただでさえ暑苦しいおじさんが42名も集まってのバス移動は拷問のようです。(^^;;
「KKBってなに?」って思われる方も多いと思います。
KKBとは「工務店による工務店のための勉強会」の略で、Facebookで勝手に繋がっているだけの工務店主の集まりです。
事務局もなければ、会費もありません。
この会の集まりについては、オーガニックスタジオ新潟の相模さんが紹介されています。
https://www.organic-studio.jp/making_column/36633/
https://youtu.be/-JuxBamS-5A?si=sbadNLOLiBsDhGZd

流石、大阪は湿度が高い。
かなりムシムシしていました。

1日目は東大阪市の輝建設さんにお伺いして、古民家改修本社屋とお客様宅二軒拝見させて頂きました。
おじさんの大移動の様子。(^^;

●輝建設
https://www.terukensetsu.jp/
輝建設さんへの訪問は私は今回で3回目になります。
最初の訪問のブログがこちら。
https://www.asunaro-studio.com/blog/sekio/2017/09/6160/
二回目の訪問のブログがこちら。
https://www.asunaro-studio.com/blog/sekio/2018/10/9139/

過去の訪問では、古民家リノベはなかなか難しそうに思えるけど「結局は答えなんて無くて何だって出来る」そんなことを教えて頂きました。

本社屋のある石切ビレッジは、これだけの規模の住宅群を維持するには、相当な維持管理費用がかかります。

輝建設さんは、この石切ビレッジを維持していくにあたり、いろいろな補助金を活用されているとのこと。
補助金を得るための努力は大変勉強になりました。

当日は石切ビレッジの他に、お引き渡ししたばかりのお住まいされているお客様のお家を拝見させて頂きました。

傾斜地の特性を活かした素晴らしいお家でした。

横浜も同じように傾斜地での計画が多いので、眺望の活かし方は大変勉強になりました。

ロケーションを無駄にすることなくしっかりと活かし切っていらっしゃいました。

設計力と施工力を併せ持っていないと実現出来ないお家です。

皆で石切ビレッジで記念撮影。

合宿の宿泊先は有馬温泉の向陽閣。

関西地方の人は必ず耳にしている「有馬兵衛の向陽閣へ〜♪」の向陽閣です。

宴会場に集まって懇親会。

懇親会も二次会も三次会もしっかり盛り上がりました。
流石、工務店社長の集まりということもあって、カラオケも歌わず、マイクを持って建築トークを延々と続けてました。
建築愛が溢れすぎです。

二日目は、宝塚市のシーエッチ建築工房さんに訪問でした。
●シーエッチ建築工房
https://www.ch-wood.co.jp/

スタッフの渡辺さんのご自宅を拝見。

移動中のおっさんの集団大移動の様子。
異様な光景ですね。

住宅地内に流れる川の脇の敷地と言うとんでもない好立地の敷地条件です。

住宅地内とは思えない素晴らしいロケーション!

完成したばかりです。
お引越しは来月になるとのこと。

屋根は草屋根になっています。
川の流れが見事なBGMとなっていて、本当に居心地がよい空間でした。
お家の前で集合写真。
こんなところに住まえるなんて、羨ましい限りです。

続いて、こちらも出来たばかりのシーエッチ建築工房さんのモデルハウス兼本社屋を拝見。

池のほとりに建つというこちらもなかなかないロケーション。

池のほとりには小さな小屋。
なんて居心地がよいのでしょう。

通りからの表情とは裏腹に、建物の中に入ってからのダイナミックな景色への導入がとても勉強になりました。

お昼ご飯は、明石海峡大橋の見えるBBQ小屋で。

楽しいランチとなりました。

午後からは明石市の大塚工務店さんの「里山のある街角プロジェクト」を拝見。

●大塚工務店
https://kinoie.life/

大塚さんは、今年の4月に辻堂で行された微生物舗装のワークショップにも参加されていました。

この「里山のある街角プロジェクト」での場内通路「イーズメント」の床舗装を微生物舗装で計画しているとのこと。
完成が楽しみです。

大塚社長の建築愛が溢れるプロジェクトで、各お家にはこだわりのディテールと材料のオンパレードでした。
以上、濃密な2日間の合宿のご報告でした。
以前は「工務店同士はライバル」って意識が強くて、工務店同士の交流ってほとんどありませんでした。
現在は違います。
地域に根差した「地域工務店」として、お互いに研鑚し合って実力を向上させています。
性能に特化した工務店さんもあれば、多くの大工を育てている工務店さんもいます。
現場の品質がピカ一の工務店さんもあれば、設計事務所顔負けの設計力を持った工務店さんも居ます。
社員が数十人規模の工務店さんもいれば、社長一人だけの工務店さんもいます。
それぞれが得意なところを皆に披露し、出来ていないところを他から学んでいます。
お互いに研鑚し合う仲間たちです。
KKBは、前述の通り、事務局もなければ、年会費もありません。
ただただ、フェイスブックというSNSで繋がる工務店のネットワークです。
一時期は登録メンバーは200名を超えていたこともあります。
「登録しているだけ」「情報を得るだけ」という工務店さんも多くいらっしゃいました。
前述の通り、お互いに情報を持ち寄って、お互いに研鑚することが目的で集まっています。
ということで「インプットだけしてアウトプットしない」という工務店さんにはご遠慮していただくようにしました。
ということで、現在は115名となっています。(^^;
「KKBに参加しているからいい工務店」という訳でもありません。
けれど、参加しているということは「研鑚している工務店」であることは間違いない事実です。
これから家づくりを検討されている方にとっては、まずは「KKBで活動しているか」を調べてみることも良いと思います。

最後に、今回見学をさせて頂いた輝建設さん、シーエッチ建築工房さん、大塚工務店さん、この場を借りてお礼申し上げます。
また、合宿したいですね。



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