2024年7月17日 学習・研鑽

健康を守る空気質の新常識

本日午後はJBN環境委員会主催セミナー「健康を守る空気質の新常識~家づくりのプロが知るべき対策セミナー」が東京国際フォーラムで開催されました。

リアルとウェブとのハイブリッド開催です。
はやりリアルでお話をお伺いすると、質問も出来て理解度が深まります。

講師は東京工業大学の鍵直樹先生です。

実は、鍵先生は一歳下の後輩で学生の時からよく知っている人物です。
研究は空気環境となるのですが、住宅の設計や施工の関係性も深く、興味深い話が盛りたくさんでした。

人体が一日の間に接種する対象を重量比で見てみると、室内空気から得るものが57%と圧倒的におおくなります。
飲み物が8%、食べ物が7%です。
生きる上で、食べ物や飲み物は個人の意思で選択できますが、室内空気は選択が出来ません。
如何に室内空気が身体への影響が大きいのか分かります。

室内空気の汚染物質には「粒子状物質」と「ガス状物質」に分けられます。
「粒子状物質」はエアフィルターで除去が可能ですが「ガス状物質」は除去できません。
外気で希釈するしかありません。
つまりは「換気」がとっても大事。
室内で発生する「ガス状物質」には、ホルムアルデヒドや一酸化炭素など人体に影響を与える物質もあります。
ホントに換気は大事なのですが、これまで住宅において法律で規制されるようになったのは実は最近です。
日本では住まいの自由が阻害されるとのことで、シックハウスの問題が起こるまでは規制が行われて来なかった経緯があります。
家庭内の空気環境を汚染する一番の汚染源は「お酒飲んで帰ってきたお父さん」とのこと。
気をつけなければなりません、、、、。(^^;

他にも興味深かった話が、「テルペン」の効用について。
テルペンとは、松や杉の木や柑橘類など植物の精油から得られる化学物質のこと。
化学物質と聞くと、危険なような感じかたもありますが、リラックス効果やストレス低減効果をもたらす化学物質もあります。
まだまだ研究段階とのこと。

他にもカビのこと、ハウスダストのこと、空調ダクトの埃のこと、などなど興味深い話が盛りだくさんでした。
詳しくはまたメルマガなどでお伝えしていきたいと思います。

鍵先生の講義は、また第二弾が11月に予定されています。
今から楽しみです。




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