2024年11月1日 学習・研鑽

俵屋

KKB(工務店の工務店による工務店のための勉強会)の大人の建築合宿2024で、京都の俵屋さんに宿泊してきました。

スティーブ・ジョブズなど、国内外の超一流の有名人がリピーターになっていて、一年先以上予約が出来ない旅館とされています。

建築的にも泊まれる吉村順三作品としても有名です。

泊まりたくてもそう簡単には泊まることができない宿。
一年前から予約して、6部屋予約して、3時間半かけて各部屋及び共用部を見学させていただきました。

エントランスから最初に見える中庭。

部屋に入るとまずはウエルカムわらびもち。

各お部屋には手書きの解説書があります。

各お部屋では、趣向を凝らした庭園を眺めることが出来ます。

大工の木又さんからの解説付きで堪能してきました

各お部屋には、窓先にスダレがかかっているお部屋が多くあります。
京都の中心地の一角の敷地で、廻りにはマンションが立ち並ぶ、かなりの密度の高い地域に存在しています。
このスダレを用いて巧みに目線を処理して、都会にいることをまったく感じさせない工夫なされています。

窓から身を乗り出すとこんな感じ。
スダレの効果をお分かりいただけるものと思います。

各お部屋には、お庭の見える場所に書斎机が設えてあります。

そしてどのお部屋のお風呂もお庭を眺めることが出来ます。

そしてお風呂の窓は、どこお部屋も窓を開けて外気を入れることが出来るように工夫されています。

共用部のアーネストライブラリー。
写真で見ている時は、ここは1階にあると思っていたのですが、2階でした。(^^;

とても落ち着く空間です。

そして各お部屋ともテレビが見えるところにありません。
しっかりと隠されています。

押し入れの中は和紙張り。

小さな隙間を使って樹木を茂らせています。

廊下の曲がり角にも飽きさせない工夫。

消火器や避難ハシゴも和紙で作られた覆いで隠してありました。

洗面所の天井。
間接照明のように見えますが、自然光が取り入れられていました。

夕食はとっても豪華で盛りだくさんです。

朝食も美味しくてボリュームたっぷり。

とにかく驚きの連続。
いろいろと堪能させて頂いてきました。
ここで得られたものを今後の設計にしっかり活かしていきたいと思います。

ありがとうございました。
皆さん、お疲れ様でした!



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