2019年2月8日 竣工後・メンテナンス・検査

中古リノベ

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「中古物件を購入し、リノベーションをしたい」というお客様からの依頼で、現地調査に行ってきました。現地調査の際に役立つのが360度カメラ。RICOHのTHETA SCを使っています。デジカメでも撮影しますが、これで各部屋を撮影しておけば、後ですべてを確認することが出来ます。

「中古物件を購入し、リノベーションをしたい」という方は、「土地を買って、注文住宅を建てるよりも安く出来る」と思っている方も多くいらっしゃいます。しかし、現実はそれほど甘くはありません。私が見る限りではありますが、中古物件で程度が良いものがほとんどなく、現在の耐震基準や断熱性能を確保させようとすると、建て替えするのと変わらないくらいか、もしくはそれ以上かかってしまうことが多いです。新築であれば、現在の耐震基準以上の耐震等級4やエアコン一つで家全体を暖めることが出来る家だって簡単に出来るのですが、中古リノベとなるとなかなかハードルが高く、結果的にはかなり家の性能は落ちてしまうことになります。

本日お伺いした家も、残念ではございますが程度がよろしくはなく、安心して住めるようにするには建て替えと同じような金額がかかってしまうものでした。

中古物件として出回るという時点で、前オーナーが手放す(手放したい)理由があるもので、「住んでいたいけど、やむなく手放す」という場合は、それほど多くは無いように感じます。

ちなみに中古の一戸建てで築年数が経っている場合には基本性能不足となっている場合が多いのですが、マンションの場合は1980年の新耐震基準以降に建ったものならば基本的な性能を有していることがほとんどです。中古リノベをお考えの場合は、マンションであれば安心して購入できると思います。



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