2008年7月11日 リフォーム
在来風呂の床基礎
リフォームの現場に監理に行ってきました。ちょうど在来工法の風呂があった部分が解体されていました。これまで関わったリフォームの現場では、在来工法のお風呂の部分の土台が腐ってしまってボロボロになっていることがほとんどで、土台の取替えをしなければならないことが多々ありました。それはお風呂の基礎が他の床の部分と同じ高さになっていて、お風呂の床よりも下に土台があるため、お風呂の水がタイル目地からしみこんで土台を湿らせ、年数が経って腐ってしまっていました。今回のお宅はお風呂周りの基礎が高基礎になっていて他の部分より600mmほど高くなっていたので、ここの土台は大丈夫かと思っていましたが、写真にあるようにボソボソに腐ってしまっていました。なぜ高基礎なのに腐ってしまったのかと言うと、お風呂の壁の土台は高基礎の上にあるのでまったく問題ないのですが、出入口部分がこれまでと同様に床よりも下に土台があるので、この部分の土台が腐ってしまっていました。これを解消するにはお風呂の防水面よりも下に腐る要素である土台などの木部を設けなければよいのですが、なかなかこれができている建物は少ないのです。出来上がってしまうと見えなくなってしまう部分ですが、こういうところのディテールが大事なのだと改めて感じました。
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