2008年10月27日 コミュニティ・つながり
ペンション 菰(コモ)
週末に越後湯沢に行って来ました。行き先はペンションの菰(コモ)です。ここは学生のころからお世話になっているペンションで学生時代はスキーの拠点でした。オーナーは通称「学(ガク)さん」で、もともとは横浜で設計事務所をしていた方です。このコモの建物はガクさんのセルフビルドで建てられたものです。床のフローリングからお風呂の壁まで全て杉の板の無塗装で出来ており、杉の香りと肌触りが心地よい建物です。杉は柔らかい材料なので床には本来不向きですが、使い込んでいくと夏目(木の柔らかい部分)が凹んできて、木目がきれいに浮き上がってきます。色も濃い茶色に光ってきて、素足で歩くととても気持ちがよいです。杉は水にも弱く腐りやすいのですが、お風呂の壁に使われていています。すでに20年以上経っているのですが、湯沢の気候の特異性もありますが、換気をきちんとすれば、問題ないそうです。壁は漆喰塗りなので、杉と漆喰の吸湿性のおかげもあり室内はとても快適です。今回はガクさんの娘さんが建築関係に進まれたこともあり、「建築談議をしよう」ということで常連の建築関係者に集合がかけられました。新潟の地酒の「鶴齢(カクレイ)」を飲みながら、「設計とはなんぞや」なんて話に盛り上がり、楽しい一夜でした。
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