2022年2月1日 材料・仕上・工法・設備
断熱材不足の混乱
日刊木材新聞の一面に「日本ウレタン断熱協会 工事遅延が深刻に」の記事がありました。
吹付ウレタンフォーム断熱に使用される原材料の一部が供給停止になっていて、工事が遅延になっているという記事です。
周辺でも「断熱工事が出来なくて、工事が止まっている」という話が聞こえてきています。
記事中に話題になっているA種1Hと呼ばれるウレタンフォーム原料だけでなく、石油が原材料となっている断熱材全般が大幅な価格上昇となっています。
吹付ウレタンフォームでの断熱を用いているのは、マンションやローコスト系の大手ビルダーが手掛ける住宅などになります。
今回、供給停止になってしまったA種1Hは吹付ウレタンフォームの中でも
高性能な部類で、手っ取り早く気密性能と断熱性能が確保できるので、この数年の間で急激に使われるようになってきていました。
以前のメルマガでもお伝えしている通り、将来の性能確保や、修繕や解体までの環境負荷を考えて家づくりをしている工務店では吹付ウレタンフォームでの断熱を行っているところは少ないです。
直接的な影響はないですが、吹付ウレタンフォームを用いた断熱を普段行っている住宅会社が他の断熱材にシフトしてくることによって、業界での混乱も十分に今後考えられますので、要注意です。
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