2022年5月19日 現場報告

大型パネル工法の建て方

本日は「ハンモックはうす」の建て方が行われました。大型パネル工法を採用した現場です。

絶対に雨天では作業出来ないこともあり、2回も雨予報で延期し、ようやく本日決行出来ました。

 

8:00にクレーン到着し、8:20作業開始しました。

 

社員大工のトシが作業の前に、作業の安全を祈願して、四隅を塩と酒で清めています。

 

パネルがやってきました。

 

外壁材と窓サッシと防水紙を取り付けたパネルと吊り上げます。

 

まだまだ大型パネルを採用する工務店は珍しく、業界関係の見学者の方も多くお越しになりました。

 

大きなパネルと吊り込む作業は迫力があります。

あっという間に1階のパネルが立ち上がりました。

 

お施主様からの差し入れ。うれしいですね。

 

午前中に2階のパネルに着手しました。

 

お昼前には2階のパネルも完了しました。

 

15時過ぎには野地板の施工も完了し、雨仕舞して本日の作業は完了となりました。

一日で屋根の雨仕舞とサッシまで終わってしまうという、作業性の良さが大型パネルの最大のメリットです。

近年はモイスなどの構造面材が重量化してきたり、サッシも樹脂化やトリプルガラス採用で重くなっています。

またサッシは日射取得のために大型化もしていて、さらに重くなっています。

大工からは「何もかもが重くなって大変」という声をよく聞きます。

そしてこのところは腕の良い大工が慢性的に不足しています。

業界的には大工の高齢化も問題視されています。

今後の日本では、間違いなく大工不足で、現場が進まなくなります。

「大工でなくても出来る仕事は、工場でやってもらおう」「外壁の構造パネルは工場で行った方が精度がよい」ということで、大型パネルを採用しました。

大型パネル化は「大工の仕事を奪う」と話がされてきましたが、逆に大工にとっては、腕を魅せることが出来る造作仕事に専念できるというメリットがあります。

実際に大工から「大型パネルを採用してみたい」と声が上がって今回採用したものです。

まだまだコストと工期とのバランスを見ていく必要がある工法と思います。

今後も大型パネルを採用できる計画では積極採用し、さらなる品質向上と工期短縮を図っていきたいと思います。



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