2016年11月16日 学習・研鑽
フクシマの今
JBN(全国工務店協会)の全国大会出席のため、福島県いわき市に行ってきました。
行き帰りの交通手段は、大会会場となったスパリゾートハワイアンズの無料送迎バス。横浜駅から会場まで直行で仕事がはかどります。
全国から地域密着型工務店として、地域再生の取り組む工務店が集まっています。今回は初めての大都市以外での開催ということで、地元福島県の皆様のご努力はお大変だったこととお察し申し上げます。
復興・再建へのこれまでの道のりについて拝聴し、地域工務店の存在の大切さを身にしみて感じるとともに、備えの至らない点などを痛感致しました。
翌日は復興応援視察にも参加してきました。バスに分乗して、まだまだ爪痕の残る避難指示解除準備地域の被災地を見てきました。
津波で折れたままとなっている電柱。
津波の被害にあったアパート。震災から5年以上経ちますが、まだそのまま残されている建物が多くあります。
建物周囲の住宅設備は被害を物語っています。
遠目では普通に建っているようでも、近くに近づくと被害がそのままに。
建物内には津波のラインがはっきりと残っていました。
別のアパート。
片方の壁がまったく無くなっていました。
周囲には除染による汚染土の土嚢が山積みになっており、バスで通過すると至るところにこのような光景が見られました。
第一原発すぐ近くの帰宅困難地域の国道を通過。最近通過のみが許されるようになった高汚染地域です。車のみ通過が可能で、停車は不可、オートバイ、自転車の通行も不可です。
国道に面する道路と民家、商店にはすべてバリケードが張られ、立ち入ることは出来ません。
ホームセンターの様子。完全なゴーストタウンとなっていました。
高速道路に設置された放射線量を示す表示。まだまだ高い放射線量が計測されています。
あの日から何も変わっていない人気の無い街は本当に異様でした。除染の様子も拝見し、この先も途方も無い作業を続けていかなければならない現実を目の当たりにしてきました。こんなことになってしまった原発を使い続けていていいのか、本当に考えさせられます。
行ってよかったです。現実をしっかりと見つめ、これからについてしっかりと考えて行きたいです。
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