2016年12月25日 材料・仕上・工法・設備

床下エアコンのリモコン操作

IMG_4422_R

あすなろ建築工房で施工する「床下エアコン」仕様の住宅の場合、床下エアコンの設置位置は、写真のように効率を考えて頭だけ床上に見える状態に設置しています。高気密高断熱でパッシブな家づくり住宅設計の第一人者である西方設計の西方先生の考えを踏襲しています。

IMG_4420_R

エアコンの温度センサーの誤作動防止と温風のショートサーキット防止のために室内床とエアコンとの間には塞ぎ板を設置しています。

IMG_4435_R

「床にエアコンが潜った位置だとフィルターの清掃が大変では?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、エアコンの前パネルは簡単に外すことが出来ますので、フィルター清掃も問題はありません。

この設置位置は床下にまっすぐ温風を噴出すことが出来るので、基礎下の家の隅々まで温風を届かせることが出来るメリットがある一方で、リモコン受信部が床下に潜ってしまっているのでエアコン付属のリモコンが使えないというデメリットがあります。そのために、やむなくもっと高い位置にエアコンを設置している方も多くいらっしゃいます。

IMG_5234_R

上の写真は新住協メンバーの工務店さんが工夫している例です。エアコンの受信部分をエアコンから外してリビングの壁に設置しています。電気的な知識も必要となるのでかなりマニアックな解決策です。しかし、エアコンの分解を伴うのでエアコンの保証を受けることが出来いというデメリットがあります。専門的な知識も必要となります。

IMG_4419_R

あすなろ建築工房では、リモコンが受信出来ないので、これまではHEMSを利用したスマフォによる遠隔操作していました。操作は可能なのですが、IOTを利用した遠隔操作では入り切りのタイマーが使えないという不便もあります。毎日同じ時間にスイッチが入って、自動的にOFFにすることが出来ないのです。そこでネットで画期的な道具を発見し、注文してみました。香港から届いた「赤外線リモコンリピーター」です。陰に隠れてしまう赤外線のリモコンを中継してくれるものです。

IMG_4423_R

エアコンのリモコン受信部に向けて、中継機の発信部を床下に盛り付け、中継機の受信部をルーバー手前のリビングに面した面に設置しています。エアコンを隠したルーバー扉の右上にちょこっと出ているのが受信部です。これでエアコン付属のリモコンを普通に使えるようになります。世の中便利になります。



他の記事をみる