2017年1月20日 家づくりコラム
換気の重要性
皆さん、ちゃんと換気していますでしょうか?
上のグラフは、六ッ川の家のある日の寝室のCO2濃度を計測したものです。いつもはしっかりと換気ファンによる換気をしているのですが、この日は実験のため換気ファンを止めて就寝してみました。成人の大人が2名、6畳の部屋に窓と出入り口を閉めた状態です。就寝から4時間ほどで3000ppmを超え、起きる前には3500ppmとなっています。外部のCo2濃度は400ppm程度が平均で、室内は1000ppm以内が適切とされています。
2000ppmを超える環境で長く過ごすと、頭痛、眠気、倦怠感、注意力散漫、心拍数の増加、吐き気の発生などが生じるとされています。満員電車が3500ppmと言われていますので、換気をしない部屋で就寝してしまうと、朝方は満員電車のあの息苦しい環境と同じになってしまうということです。「朝寝起きが悪い」と言う方は、もしかしたら寝室のCO2濃度が高いのかもしれません。
断熱気密が出来ていないスカスカの家ならば心配はあまりないですが、しっかりと断熱気密を施工した住宅の場合は、計画換気を行うことが大事であることがとてもよく分かります。
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