2017年1月26日 材料・仕上・工法・設備
サッシ種類の違いによる結露の様子
このところ夜は冷え込みますね。六ッ川の家のアプローチにある手水鉢の水も凍っています。外気温が0度近くなると、性能の良い樹脂サッシでも結露が生じます。六ッ川の家は、いろいろな種類のサッシを入れているので、種類の違いによる結露の様子をご紹介します。
まず、アルミサッシ。YKKapではエイピアという種類です。サッシ障子枠、窓枠ともに結露でびしょびしょです。
アルミの熱伝導率が圧倒的に高いので、サッシの枠で大量の結露になります。内部の湿度を上げても、この部分でどんどん結露するので、ある意味除湿機みたいな作用が起こっています。
これはアルミサッシ(エイピア)の内側に樹脂サッシ(プラマードU)を設置した場所です。内窓の樹脂枠の性能はいい感じです。
ガラスが普通ガラスのため、ガラス部分の熱伝導率が高いので、ガラス面がうっすらと結露しています。
アルミ樹脂複合サッシ(エピソード、APW310)の様子です。樹脂枠の結露は控えめです。LOW-Eガラスにも結露がうっすらとあります。
樹脂サッシ(APW330)の様子。枠はまったく結露はありませんが、窓ガラスの四周の端っこで少し結露が見られます。サッシ自体は樹脂製で熱伝導率が低いので、横浜のような温暖地では結露の心配は無いのですが、ガラスの周囲部分で結露が見られます。ガラスはLow-E複層ガラスで性能は良いものなのですが、防火の関係でスペーサーが樹脂ではなくアルミになってしまいます。ここがヒートブリッジになってしまって写真のような結露を生じさせています。防火窓でなく、樹脂スペーサーを使用できればこの結露を避けることが出来るのではないかと思われます。
樹脂サッシトリプルガラス(APW430)はさすがです。まったく結露が見られません。防火窓への対応が待たれます。
木製サッシ(アルス 夢まど)はサッシ部分はバッチリ。ガラスがLow-Eペアなのでうっすらと結露が見られます。
以上、サッシの種類による結露の様子です。性能はしっかりと現象に現れますね。
他の記事をみる