住宅としてちょうどよい照明計画
あすなろが天井面に照明を設置しない理由
「日本の家は明るすぎる」といつも感じています。
部屋の真ん中に大きなシーリングライトをぽんとつけておしまいにしているお家も多いと思います。
あすなろ建築工房が設計する住宅は天井面にはほとんど照明を設置していません。
壁に電球型のLED(光が綺麗な特殊なLED電球です)を設置するか、間接照明を設置しています。明るくしたいときには、スタンドやスポットライトで明るくすればよいので、全般照明は多少「暗い」と感じるくらいが落ち着けると考えています。
ちょうどいい明るさとは?
古い旅館などに行くと、なぜか懐かしくて落ち着いた雰囲気を感じることがあると思います。
その感覚は、古く使い込んだ床や建具や家具などから感じるだけでなく、控えめな照明による効果も大きいと思います。キャンプに行った時、日が暮れてからランタンに火を燈した時に感じるあのなんとも言えない頼りない光の感じにも似ています。この懐かしいほのぼのとした明るさが人間にはちょうどよいのです。
新居にお引越ししてしばらくは「暗いかな」と思うことがあるかもしれません。すこし我慢してみてください。しばらく住み続けていると、他の家が明るすぎていて、自分の家が妙に落ち着く空間となっていることに気がつくと思います。
業界紙に裏づけしてくれる記事がありました。
照明を暗くすると、その家族は早寝早起きの習慣になるとのこと。暗い空間も「慣れれば問題なし」の感想。私のお客様も同じことをおっしゃってくださっています。多少暗いかな~っと感じるくらいの環境が落ち着くのです。お勧めします。
他の記事をみる