雑草とのお付き合いと外構計画(その1)
「雑草をある程度許容する」外構植栽計画
家を持つということは、小さくても、庭(外構)がかならず付いてきます。
建売住宅などでは、敷地をすべてコンクリートで覆ってしまうこともよく見受けられますが、コンクリートで覆ってしまうと、雨水が浸透せず、すべて雨水排水に流れ、豪雨の際に洪水を助長させることにもなります。
降った雨は極力宅地内に浸透させる方が、世の中にとってもよいことです。雨水がしみ込んんだ土は、夏場は蒸散により地面の温度を和らげます。
私たちの場合は、コンクリートで覆うようなことは避け、ポーチには大谷石や枕木を配置し、樹木の傍にはグランドカバーでアレンジしています。コンクリートで覆うのではないので、表面に土があればどうしてもそこには雑草が生えてきます。
私が外構計画する際は「雑草をある程度許容する」外構植栽計画としています。
いろいろな種類の下草(雑草)を植えることで一つの雑草で埋め尽くされること無く、「なんとなくいい感じ」の状態になります。自分が気に入らない雑草だけ抜いて、そうでない雑草はそのままにしています。
季節ごとに表情が変わる雑草のこと
季節によって、年数によって、表情が変わることも飽きがこないのでよいです。
雑草にも花が咲くし、実もなったりするので、興味深く見ているととても楽しいものです。
雑草のことを詳しく書いている本をご紹介します。以前にお客様から教えて頂いた本です。
「昔の人は雑草との上手な付き合い方を知っていた。雑草との付き合い方が分かれば庭はもっと楽しい場所になる」
「その土がそのときに必要としている植物が生えてくる」
「どんな雑草でも5cmで刈り込むと5cm以上の雑草は生えてこなくなる」
「土壌の汚染を雑草が浄化してくれている」
など、興味深いお話がいろいろあります。
事務所の本棚にも置いてあるので、お庭の管理で悩まれている方は、是非読んでみて下さい。
せっかくの一戸建てを手に入れるのですから、面倒がらずに、雑草に向き合って、上手にお付き合いください。
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