新築
床座の家
閑静な住宅地における元気なお子様3人が駆け回る住宅です。
周囲に気兼ねなく、子供たちにはのびのびと育ってもらいたい。ご主人のかつてのご実家を建替えて、元気な3人の子供たちと一緒に家族が自然を感じながら生活ができる家をご要望いただきました。古い分譲住宅団地内ということもあって、広い敷地にあった既存の庭木の一部を残し、南側の庭に面して大きな開口を確保し、回遊動線のある広々とした計画となりました。
中央に家族が集まるリビングダイニングを配置し、リビングは庭を眺めて家族がゴロゴロと仲良く団欒できるウールカーペット敷きの床座リビングとしました。家事動線を重視し、キッチンの脇には洗濯場を併設した家事スペースを確保しています。2階はそれぞれのプライバシーを確保しつつ、吹き抜けを介して家族の気配が感じられる関係を持たせています。
南側の庭に面した窓は、深く出た軒の下に極力大きな開口とすることで太陽の光の恩恵を最大に受けることが出来、冬場の光熱費の削減が可能となっています。夏は南南西に位置する里山からの涼しい風を取り込み、風の通り道を確保した計画となっています。
今後の家族の変化にもフレキシブルに対応できる冗長性も持ちつつ、現状の家族の皆にとって最適な関係を維持できる空間を確保した住宅です。
photo:Miho Urushido