あすなろの設計作法
あすなろ建築工房には、確かな設計力をもった社内設計士が多数在籍しています。“愛着をもって永く暮らせる、楽しく快適な住まい”を提供するために、最新の知識とこれまでの経験を最大限に活用し、一棟一棟、丁寧に設計しています。そんな私たちが大切にしている設計作法の一部をご紹介します。
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敷地を読む
設計の答えは敷地にあると言っても過言ではありません。道路との高低差、太陽や風との関係、水道・ガス・電気の引き込み位置、ゴミ出しの場所、敷地の外からの見え方、周囲の環境と夜の様子…。敷地から得られる多くの情報と、お客様からのご要望を吟味し、さまざまな相反する要素を設計の中で成立させていきます。
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太陽と風の動きをつかむ
生活にかかせない光と風。調光や空調に頼りきるのではなく、敷地の自然環境を生かすことを大切にしています。夏は日射を遮り、冬はふんだんに取り入れるため、太陽の動きに合わせて建物の方角や軒の出を決めます。また、気象データと周囲の状況から、気持ちのいい風が抜けるように窓の大きさや配置を決定しています。
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生活の動線を考える
共働きのご家庭も多い現代。大切な時間を効率よく使っていただくために、設計から家事の省力化を考えています。移動しやすい動線や、急な雨でも洗濯物が濡れない工夫、掃除の負担が軽減できるような収納、ゴミの回収日を考慮したストックスペースの確保など、これまでの経験を生かして暮らしのお手伝いをいたします。
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住まい手の健康を考える
住まいの環境は、ご家族の健康にも影響を与えます。たとえば、断熱性能が低いと外気温に比例して家の中の気温も変化するため、気温差が大きい季節に風邪を引きやすくなると言われています。断熱性能をしっかりと担保するとともに、自然素材を使用することで、湿度をコントロールし、暮らしやすい環境づくりを実現します。
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心地良い居場所を考える
家の中で外の自然を感じることは、大きな安らぎをもたらしてくれます。私たちはプライバシーは確保しつつ、外と程よくつながる快適な空間を考え抜きます。また、家族全員が同じ空間にいてもストレスを感じないよう、一人になれる空間や、気配は感じながらも視線が交差しない空間のつながりを考慮し、設計を行います。
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外構を考える
敷地の中での心地よさだけでなく、“街にとってもいい家”であることを大切にしています。近隣の方からも「いい家ができましたね」と言っていただけるよう、計画時から外構もしっかりと考えます。機能と美しさを担保しつつ、道路からの人や車のアクセス、駐車スペースと玄関、庭との関係も想定して外構を設計していきます。
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微笑みが生まれる一工夫を
家は性能や暮らしやすさだけでなく、「非日常を楽しむ」ことも大切です。ストーブの炎に癒されたり、ウッドデッキでカフェ気分を味わったりと、「家が一番!」と思ってもらえる工夫をご提案することもあります。生活の中で、見たり触れたりするたびにクスッと微笑んでしまう、お茶目な一面を取り込んだ設計を心がけています。